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Brift H SAPPORO 林田です。
コロナの影響で2020年の開催を最後に開催されていなかった日本の靴磨き大会が復活します。
「靴磨き選手権大会2023」(公式web siteへのリンクです)
この度復活にあたり運営が”一般社団法人 日本皮革製品メンテナンス協会”に変わりルールや使用道具などに変更もあり、様変わりした新たな靴磨きの大会と言えます。
SNS等で大会参加に関する投稿はしておりましたが、ここで改めて私の今大会に懸ける想いを書こうと思います。
私は靴磨き選手権大会に参加したことで人生が変わった、動きが加速していきました。
2018年。
まだ屋号「MIGAKI」で靴磨きの活動を店舗も持たずにやっていた頃、私は今思えば半分素人のような状態でありながらも予選が上手くいき、靴磨き選手権大会2018年の本選に出場することができました。
この頃は北海道からわざわざ交通費宿泊費かけてこんな大会に挑戦して一生懸命やっているんだ、というところを自分のお客さんにアピールしたい気持ちで参加しました。結果はもちろん本選では最下位ぐらいの点数だったと思いますが、当初の目標はしっかりと達成することができ、横の繋がりもたくさんできました。左隣に石見さん、右隣に飯野さん、目の前に丸山さんというそうそうたる面々が居て大会の打ち上げで呑んでいた時、ふと瞬間的に「”靴磨き”をもっと真剣に取り組んだ方がいい、自分の生涯の仕事は靴磨きなのかもしれない”」と感じたことを今でも覚えています。
2019年。
この時は屋号MIGAKIからTHE LOUNGE by Brift Hの運営に切り替わるタイミングということで普段の仕事や引っ越しやらとにかくバタバタしていた時期でとにかく準備がままならないまま臨んだ大会でした。
結果は見事に予選落ち。
今思えば当然と言えば当然です。本当に不甲斐ない想いをしましたが、この経験は私にとっては必要な経験でした。その時の事は過去記事にも書いていますのでよろしけばご覧ください。
2020年。
札幌店の運営を任され1年が過ぎ、2019年の悔しい想いをバネに全力で臨んだ2020年の大会でした。とにかく準備をしっかりとやろうと。概ね計画通りに準備を行うことができ、本番も自分の磨きをしっかりと出せたと思っています。準決勝で優勝した細見さんに負けてしまい決勝に上がることはできませんでしたが、準備をしっかりとした面での達成感と、負けたことに対する悔しさをどちらも味わうことができ、非常に意味のある大会であったと思います。この時本当にたくさんの方に応援していただきました。自分がたくさん応援していただけることに本当に嬉しく感じたのも印象に残っていてとても感謝しています。
2023年。
2021年、2022年は日本での靴磨き大会はコロナの影響で行われませんでしたが一方当店は2021年の12月、THE LOUNGE by Brift HからBrift H SAPPOROへと店名を変更しリニューアル移転オープンもすることができました。北海道の皆さまに少しづつ認知していただけているのかなと感じております。
そして今年5月13日。ロンドンで開催された”World Championships of Shoe Shining 2023″に出場し、優勝しました。
日本の大会では決勝にすら残ったことがない私が靴磨き業界で”世界一”と呼ばれるタイトルを日本一よりも先にとってしまいました(一体どういう運命なのか)。
私は最初に書いた通り、靴磨き選手権大会に参加したことによって人生が加速して動きだしました。靴磨きの専門店としては非常に有名なBrift Hの札幌店を任され、ロンドン大会で優勝もしました。
もしかしたら私にとって人生を懸ける仕事は靴磨きなのかもしれません。
ロンドン大会で優勝してふつふつと湧き上がってきた感情、それは
日本でも勝ってNo1になりたい
でした。
日本は世界的にも有名な靴磨き大国で技術はおそらく圧倒的にNo1だと思います。腕の良い素晴らしい職人がたくさんいます。
今年のロンドン大会に出場するにあたって「私なんかが烏滸がましい」とSNS等で表現したのですが、それは日本中の靴磨き職人へのリスペクトがあって素晴らしい腕の職人がたくさんいるのを知っている中で私が一人日本から選ばれたからでした。本当に凄い職人がたくさんいるのです!普段から靴磨き関係のSNSをご覧の皆さまでしたらきっとお分かりの方も多いと思います。
でもそんな中でも勝ちたい!本来靴磨きというものは身だしなみであって競うものではないとも思うのですが、勝って日本一になっていつもご来店くださるお客さまやお取引先さま、その他関係者の方、Brift Hファミリーや家族に喜んでもらいたい!靴磨き文化を盛り上げたい!!非常にシンプルな気持ちです。
これまでもそうですが、今年はさらに厳しい戦いになり、そして盛り上がる熱い戦いになる事が予想されます。まずは10月7日の東京予選です。
私は誰よりも楽しみます。
向かって行く場所の焦点はしっかりと定まっています。
皆さんの応援が必要です。どうかよろしくお願いします。
皆さんと一緒に、最高の景色を、最高の笑顔が見たいです。
全てを懸けて挑みます。
優勝するのは、一人。
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